仏様のランク

仏様(仏像)のランクを記載しております、ランクと言っても単なる格付けではなく、それぞれ仏様には役割があり、役割に属したクラス(組分)とも言えるのでは無いでしょうか。

・如来(にょらい)
梵語で「真実から来た者」という意味で和訳が”如来”。
仏の中で、最高の境地に至った存在、最高位。


◆釈迦如来(しゃかにょらい)
インドの王子であったが、衆生の四苦(生・老・病・死)を取除くため修行され悟りを得た如来。仏法の開祖。


◆阿弥陀如来(あみだにょらい)
釈迦と同様にインドの王子で、四十八の大願を立て修行の末に如来となった。極楽浄土の主。


◆大日如来(だいにちにょらい)
毘盧舎那仏と同じく太陽の力との仏。密教世界の最高位。


◆薬師如来(やくしにょらい)
梵語で「医者の長」の意味。
正式名は、”薬師瑠璃光如来”と言う。また東方瑠璃光浄土の主。


・菩薩(ぼさつ)
梵語で「悟りを求める者」いう意味。
菩薩像は、髻(けい)、白毫(びゃくごう)、瓔珞(ようらく)、腕釧(わんせん)、臂釧(ひせん)、天衣(てんね)が特徴。

◆弥勒菩薩(みろくぼさつ)
釈迦滅後56億7000年後に現れ人々を救済する菩薩。釈迦の次世の仏。


◆聖観音菩薩(しょうかんのんぼさつ)
願いを唱えれば衆生の苦悩に応じて三十三の姿に身を変え(三十三観音)現世利益を叶えてくれる菩薩。
(聖十一面・千手・不空羂索観・馬頭・如意輪観音は変化観音)


◆普賢菩薩(ふげんぼさつ)
普賢とは、「普遍の教え」との意味で諸仏の理性を示し慈悲をつかさどる菩薩。菩薩の中では高位で「行の菩薩」。


◆文殊菩薩(もんじゅぼさつ)
釈迦の滅後インドに生まれた実在の人物と伝えられており、「文殊の知恵」と言われる様に知恵の菩薩。


・明王(みょうおう)
バラモン・ヒンドゥー教の神々で、如来、菩薩に次ぐ仏格。
(如来の使者)如来の命を受けて怒りの形相になって現れた仏。
明王像は、迦楼羅焔光(かるらえんこう)、宝剣(ほうけん)、条帛(じょうはく)、装身具(そうしんぐ)が特徴。


◆不動明王(ふどうみょうおう)
大日如来の命令(教令)を受け行動する。威力があり功徳も大きい明王。明王の代表仏。


◆降三世明王(ごうざんぜみょうおう)
過去・現在・未来の三世と貪(むさぼり)・瞋(怒り)・痴(無知)の煩悩を降伏する仏。煩悩を降伏する仏。


◆軍茶利明王(ぐんだりみょうおう)
蛇と密接な関係があることから、手首や足首などに蛇をまきつける明王。諸事を解決しさまざまな障害を取り除くれる仏。


◆大威徳明王(だいいとくみょうおう)
阿弥陀如来の教令(命令)で輪身。文殊菩薩の化身。戦勝祈願の本尊。


◆金剛夜叉明王(こんごうやしゃみょうおう)
金剛杵(インドの武器)をかたちどった密教法具を使って悪をうち砕く仏。


◆孔雀明王(くじゃくみょうおう)
毒草や毒蛇を食べても毒を除く力を持つ孔雀明王。病魔退散、病気平癒の仏。


・天部(てんぶ)
天空や天上界に住むう者の意味する言葉。
如来、菩薩、明王は、人々、生き物の救済を目的としますが、天部の諸天は、仏法を守護する役目を持っています。
天部像は、火焔付き輪宝光(りんぽうこう)、甲冑(かっちゅう)、武具(ぶぐ)、沓(くつ)、邪鬼(じゃき)が特徴。

◆梵天(ぼんてん)
梵語で「ブラフマン」宇宙の創造神。釈尊の守護神。


◆帝釈天(たいしゃくてん)
梵天と一具をなし「梵釈」として釈迦如来像の脇侍となる例が多い。雷神を起源とし釈尊の守護神。


◆毘沙門天(びしゃもんてん)
北方を守る多聞天が単独で祀られる時の名が毘沙門天。


◆四天王(してんのう)
如来や菩薩を護するのが四天王。
東方: 持国天、 南方: 増長天。
西方: 広目天、 北方: 多聞天。
四方を守護する神様。


・その他
◆阿修羅(あしゅら)
大乗仏教時代に、その闘争的な性格から五趣の人と畜生の間に追加され、六道の一つである阿修羅道(修羅道)の主となった。


◆閻魔王(えんまおう)
閻魔は、縛、雙世、雙王、静息、遮正、平等などと和訳される。
“縛”は罪人を捕縛する意、“雙世”は彼が世中、常に苦楽の2つの報いを受ける意、“雙王”は兄妹一対で2人並びたる王の意、また“平等”は罪人を平等に裁くとの意からこれらの和訳がある。



◆十二神将(じゅうにしんしょう)

十二神将は、薬師如来の十二の大願に応じて、それぞれが昼夜の十二の時、十二の月、または十二の方角を守るという。
そのため十二支が配当される。また、十二神将にはそれぞれ本地(化身前の本来の姿)の如来・菩薩・明王がある。

各神将がそれぞれ7千、総計8万4千の眷属夜叉を率い、それは人間の持つ煩悩の数に対応しているという。


 

十二支御守本尊

千手観音菩薩
千手千眼観自在菩薩。一切衆生を救うため、千の手と千の目を具足し、目と手はその慈悲と救済のはたらきの無量無辺なことを表す。
一つの手で二十五有を救うとされる。
丑・寅 虚空蔵菩薩
虚空蔵菩薩は計り知れない智慧と福徳を具え、衆生の諸願を成就させてくれる菩薩で、頭に寶冠、手に福徳の如意宝珠、智慧の宝剣を持つ。
胎蔵界曼陀羅虚空蔵院の主尊。
文殊菩薩
「文殊の知恵」と言われるように、諸仏の智慧を司る菩薩。釈迦如来の左側に侍し、右手に知剣、左手に青蓮花を持つ。
普遍の悟りと智慧をもたらす。
辰・巳 普賢菩薩
釈迦如来の右の脇侍。白像に乗り、理知、功徳、教化、衆生を生死の苦海から救い、悟りの境地(彼岸)に導くとされる。
尚、この菩薩の立てた十大願は一切の菩薩の行願の旗幟とされる。
勢至菩薩
阿弥陀如来の脇侍。智力を象徴し、智慧の光をもって万物を照らし衆生の迷いを除き、無上力を得させ、苦を取り除く偉大な力を持つ菩薩。
大勢至菩薩。
申・未 大日如来
摩訶毘盧遮那(まかびるしゃな)仏。真言密教の教主で、宇宙の万物の智慧と慈悲の表徴。
内は真如法界を照らし、外は一切衆生を照らす。
一切の徳の総摂とされる。
金剛を智法身、胎蔵を理法身とした二身を畢竟(ひっきょう)不離一体とする。
不動明王
五大明王、八大明王の一で、その主尊。
種々の煩悩、障害を焼き払い、悪魔を降伏して行者を擁護し、菩提を成就させ長寿を得させるとされる。
大火炎を背負い、右手に剣、左手に索を持つ。
亥・戌 阿弥陀如来
切の衆生を救うため四十八の誓いを立てた仏。
浄土宗、真宗の本尊で、無限の慈悲と永遠の存在と徳を与えられる。
この仏を信じ、その名を唱えれば死後ただちに極楽浄土に生まれると言われる。

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